Wi-Fiの繋がりやすさは契約している通信会社による影響が大きく、自分で持ち歩くポケットWi-Fiとなればどの会社と回線契約を結ぶかはしっかりと考える必要があります。
最もシェアが大きく、カバー範囲が広いのがドコモ回線です。
安定性の高さを重視するならドコモ契約のポケットWi-Fiを使った方が良く、レンタルの場合もドコモ回線を使っているものを借りた方がストレスを減らすことが出来ます。
レンタルWi-Fiの安定性やカバー範囲を重視するならドコモ回線が一番
レンタルWi-Fiは回線契約とセットで本体をレンタルしてくれることが一般的で、レンタル会社によって回線契約の仕方は異なってきます。
料金重視で様々な回線を契約し、好きな端末との組み合わせを選べるレンタルWi-Fi業者もいれば、品質本位で回線を選んでいるレンタルWi-Fi業者も存在します。
回線の安定性や通信品質を選んで契約しているレンタルWi-Fi業者は、ほとんどがドコモ回線で契約をしているのがポイントです。
これはドコモがNTT系列の会社であり、電話事業をリードしてきた歴史があるからです。
携帯/スマホのモバイル回線もドコモ回線がもっとも広いネットワークを誇っていて、人口が集中する地域では5Gの利用もしやすくなっています。
自分の部屋に置いて固定Wi-Fiの代用にするだけでなく、持ち歩いてスマホのギガ数を節約するといった使い方もできるのは魅力です。
レンタルであれば本体購入の費用を節約できることもあり、引っ越しや出張、旅行などでドコモ回線のレンタルWi-Fiを契約する人も多くなっています。
回線トラブルを避けたいのであれば、真っ先に候補に入るのがドコモの回線契約なのです。
レンタルはドコモショップではなく専門業者にネット経由で依頼するのが一般的
ドコモ回線のレンタルWi-Fiを利用したい場合、ドコモショップではなく、レンタルWi-Fi専門の業者に依頼するのが一般的になっています。
ドコモショップは法人向けの営業などは行っているものの、一般向けにレンタル機器事業を行っていないからです。
レンタル会社と通信会社は別々になる事が多いため、混同しないように注意が必要です。
ポケットWi-Fiのレンタルは様々な事業者が参入していて、機器と回線契約をセットでレンタルしています。
宅配便で機器を送り、1日からレンタル可能、1ヵ月以上の長期利用も可能にするなど事業者間で特色を持たせています。
レンタル業者でも、回線契約をどの会社にするか選べるケースもあるほどです。
回線契約によって1日当たりのレンタル料金が変わる他、繋がりやすさなども変わってきます。
レンタルWi-Fiはネット契約が一般的になっていて、簡単な手続きで宅配レンタルが可能になっているのも特徴です。
ネットでレンタル手続きを行い、旅行の際に空港で受け取り、空港で返却可能なレンタル業者も存在します。
店舗で借りられる業者も存在するものの、都心部にごく少数あるだけです。
無店舗経営にすることによってコスト削減を行っているケースが多く、それだけ安くレンタルできるのもレンタルWi-Fiの強みとなっています。
自分で格安SIMなどを契約するよりも安くて速いケースがある
レンタルWi-Fiの長所の一つが、本体購入に必要な費用を節約できることです。
ポケットWi-Fiは通信機器であり、小型の精密機械でもあります。
本体を購入しようとすると格安のものでも数千円、高性能なものになると数万円します。
5G対応のものとなると、万単位になってしまうのが当たり前です。
本体購入と回線契約をセットにした場合、かなりの出費を強いられることが多いのです。
クレジットカード払いや正規ショップでの購入の場合は分割購入も一般的ですが、支払いが生じることに変わりはありません。
数日や数ヵ月の利用であれば、事務手数料を含めてもレンタルにした方が安上がりになるケースが増えてきます。
ポケットWi-Fiを持ち歩いて、スマホのギガ数を節約するのであればなおさらです。
スマホのギガ数は最低限の契約に変更し、レンタルWi-Fiとセットで使った方が安くなる可能性があります。
回線トラブルの少なさや安定性の高さもドコモ回線の魅力となるため、引っ越しなどで生活環境が変わるタイミングや、長期の旅行の際はレンタルWi-Fiを活用した方が安くて便利なことが増えているのです。
数年かけて本体費用の元を取ろうとするよりも、レンタルで早め早めに性能のいい端末に乗り換え、快適にネットを使うのも選択肢に入ってきます。
auやソフトバンクは料金が安くなるが安定性の面で弱くなる
通信の安定性よりもレンタル料の安さを重視する場合、auやソフトバンク系列のレンタルWi-Fiも視野に入ります。
ドコモ回線が技術力やシェアで先行する分、同業他社は価格で勝負せざるを得ないからです。
格安SIMもドコモ回線を借りて営業していることが多く、ドコモ回線との直接契約よりも回線速度や安定性に劣るという現状があります。
特にレンタルWi-Fiを持ち歩く場合、回線の繋がりやすさ重要です。
例えば、電車移動中に動画を見ていても途切れる心配がないなど、快適性に関わってきます。
逆に言えば、レンタルWi-Fiを持ち歩かないのであれば、料金を節約するためにドコモ回線以外の通信会社を選択するのも方法です。
影響が少ないのは、引っ越しをした際に固定回線の代わりにレンタルWi-Fiを利用する場合です。
ポケットWi-Fiも高性能化が進み、マンションなどの集合住宅の場合は5G回線でインターネットを繋いだ方が早いケースなども出ています。
一長一短があるため、自分が使う用途や環境に合わせて、レンタルWi-Fiの回線契約も確認しつつ借りるのがおすすめです。
5Gを利用する場合はあらかじめトラブルに備えるのがおすすめ
5Gは超高速のインターネット回線を利用可能で、光回線に匹敵する通信速度が出ることがあります。
固定回線もより高速の光通信にする人が増えているものの、集合住宅になると速度が落ちてしまうのがネックです。
マンションなどに住んでいると建物ごとに一度回線をまとめて通信することが多く、同じ建物内でネットにつなぐ人が多いと通信が混雑してしまうことがあるのです。
回線の混雑を避けるために個別に回線工事をする人や、モバイルWi-Fiを利用する人もいるほどです。
回線工事や契約は大家の許可が必要なため、モバイルWi-Fiを契約する人や、レンタルWi-Fiを活用する人もいる状態です。
ただし、5Gを利用する場合は建物などの環境の影響を受けやすいことに注意が必要になります。
5Gは超高速通信が可能ですが、従来の4G（LTE）よりも基地局から電波が届く範囲が狭く、建物の影響を受けやすいという弱点があります。
都心部は基地局の数を増やすことで対応が可能ですが、都心から離れるほど基地局が減り、使う環境で繋がる、繋がらないといった差が出やすくなるのです。
通信会社の公表している5Gのカバーエリア内であっても、繋がる時、繋がらない時があるという状況が発生しやすくなります。
ドコモ回線の場合は5Gに繋がらないというトラブルは少なくなりますが、他の通信会社の回線契約や地方になってくると注意が必要です。
初めて5GのレンタルWi-Fiを利用する場合は、事情を話せば機器の交換が可能か、契約自体の見直しが可能かをしっかり確認するのがおすすめです。
すでに5Gが使えることが確認できていても、通信会社が変わると繋がらないといったトラブルが発生する可能性もあります。
5Gの基地局は増え続けているため安定した通信環境は確保しやすくなっているものの、仕事などで大容量のデータのやり取りが必要な場合は事前に対策を練ることも大切です。
また、旅行などで移動する範囲が広い場合、5GのレンタルWi-Fiを契約しても5Gがほとんど使えないことがあります。
5Gが使えない場合は4Gに自動で切り替わるため、思ったよりも速度が出ないという場合は状況を確認することも大切です。
レンタルWi-Fi会社を選ぶ際のポイントは？
実際にレンタルWi-Fi会社を比較してみると、同じドコモ回線の契約で、ポケットWi-Fiも同程度の性能で、料金も同じくらいと言う会社が複数出てくる場合があります。
ここで比較したいのが、事務手数料や送料、本体費用の負担の確認です。
ギガ数や契約期間が一緒でも、事務手数料や送料に違いがある場合や、保険などのオプションが契約に織り込まれている場合があるのです。
事務手数料や送料が数百円の違いであれば、レンタル会社の評判や口コミの良さを優先するのも方法です。
一方で、保険などのオプションは自分が意図していない契約になっているケースが多く、詳細を確認する必要があります。
わかりやすいのが、保険はオプションとして設定されている場合です。
故障や盗難、紛失に備えて1日当たりの保険料をオプションで設定しているレンタルWi-Fi業者珍しくなくなっています。
オプションで設定が可能な場合、最初から保険料を引かれるという心配はないため安心です。
海外旅行も含めたレンタルか、国内で利用するのが前提かで保険に対する考えは異なります。
国内だけで利用する場合は、無駄なオプションを省いた方が安上がりにできます。
レンタルWi-Fiを持ち歩く場合は紛失や故障のリスクも上がるため、任意で保険などのオプションを追加するのがおすすめです。
レンタルWi-Fiは利用用途に合わせて契約しよう
レンタルWi-Fiにおいて、通信会社の回線契約とレンタル機器はセットで扱われるのが一般的です。
レンタルしてもネットに繋がらない、回線が遅いというトラブルを避けるのには通信回線の会社がどこかから選ぶのがおすすめです。
安定性を優先するのであればドコモ回線が良く、価格で比較し、あまり移動しない場合はauやソフトバンク、格安通信会社も候補に入ります。
レンタルWi-Fiの格安通信会社はドコモ、au、ソフトバンクの系列であることがほとんどで、親会社の方が価格は高くても安定性やサービスの面で優れます。
特に5Gをレンタルする場合は通信会社と利用環境の差が大きくなるため、利用用途に合わせて契約し、トラブル時はすぐにレンタル会社に相談することも大切になるのです。